一年中節の理

十一月の中冬至五月中夏至二月中彼岸八月中彼岸三月節に節句、九月の節に節句、冬至より春彼岸までを天理の冬と云う。春彼岸より夏至迄を春と云う。夏至より秋彼岸迄を夏と云う。秋彼岸より冬至迄を秋と云也。冬至とか土用とか彼岸とか中とか節とか云事は其時期刻限が即ち神様の御守護の四季であるから、其神様の理を見る也。

 

 身の内にとっては節々が節其節々の間が中。心の理に取っては神様が心に乗って働いて下さる時は節。人間は心使わず或は寝た間とか総て身を使わず働かぬ時が中。人間がどうせいでも神が守護下さって居る間が中。例えば食事をなす時は節食後は中、又大小便の時は節となる。指でも節の処は節其間は中全身皆同じ。

 

 人間は中なれば埃は出来ぬが節と云う間に埃が出来る故二十一節という。身の内の其一節は目二つ有て一つの節耳二つ有て一つの節鼻一つ口一つ首骨の節一つ両手に六つの節背筋腰骨節一つ両足有て六つの節有り腹へその括りの節一つ大小便の処二つ以上身の内の大節なり。人間は他の動物とは異りて皆身体心の使い道の自由用自在が叶う故其使い方にて埃を作るなり。